インターネット時代だからこそ書籍の良さが光る

多数の診療ガイドラインがインターネットや書籍などで公開されていますが,必要な情報を探し出すのには手間がかかります。そんなとき,本書が一冊手元にあれば,診療ガイドラインのコアな部分に手早くたどり着けます。また,インターネットも手軽ですが新旧混在で,すべてが最新版とは限りません。その点,書籍では発行された時点での最新版が収載されていて,安心できます。

診療ガイドラインを日常診療で活用するための実務的手引き

本書は症例に出会った際に必要な情報をすぐ引き出せるよう工夫されています。全項目で掲載の「アルゴリズム」は優先順位も含めて実践的に理解できます。

標準的治療はもちろん,診療ガイドライン作成者など経験豊富なオピニオンリーダーの著者によるピットフォールや工夫すべき点も肉付けされ,実務の流れに沿って書かれています。寄せ集めの診療ガイドライン集ではなく,診療ガイドラインを日常臨床で活用するための実務的手引きなのです。

診療ガイドラインの有機的統合が使いこなすための最短距離

日常診療でよく遭遇する疾患を網羅しているのはもちろんですが,むしろ診療ガイドラインを有機的に統合し,この一冊で標準とされている診療がわかるという点が本書の大きなポイントです。無数にある診療ガイドラインを使いこなすため,有機的に統合された診療指針である本書は,目の前の患者さんに必要な情報に最短でたどり着け,迷わず診療方針を決定できます。

指導者の虎の巻,カンファレンスでの議論の軸に

実は,教授や部長などの指導的立場の方にも是非,本書をおすすめしたいのです。本書で標準的治療を素早く理解して知識を整理すれば,専門外の症例であってもカンファレンスや回診で自身の経験や思いを肉付けした的確な指導ができると思います。

また,カンファレンスで手早く標準的治療を調べ,議論の軸とすることができます。診療ガイドラインを参考にすれば議論が深まり,方向性の誤りにも気付きやすいと思います。カンファレンスルームに本書が一冊あれば心強いものとなります。

一目置かれる「デキる研修医」に

研修医の方はカンファレンスなどプレゼンする機会が多く,標準的治療や診断・診療方針決定のキーポイントの理解に診療ガイドラインは必須です。特に,アルゴリズムの分岐部分はより的確なプレゼンやサマリー,指導医への相談,他科へのコンサルトなどでカギとなり,患者さんのためにも外せません。本書を活用すれば,「デキる研修医」として一目置かれる存在になれるでしょう。

タイミングを逃さず専門医へ紹介

開業医・勤務医の方が日々多様な疾患に対応するなかで,患者さんに本当に必要な治療を見極め,次のステップへと進めるために専門医へ紹介するタイミングは重要です。本書では診療ガイドラインに基づく診療方針に加えて,専門医へコンサルトするタイミングも一覧で書かれていて,適切な時機に専門医へ紹介できると思います。

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